コマンド拡張で学ぶVZマクロ入門 #10

s==0(編集モード)

• 1語右へ移動

1語の範囲は文字種によって異なり，1語削除等の範囲とも異なる。

戻り値 r: 0=カーソル移動, -1=ファイルの末尾で移動失敗

1語とする範囲

• 語の区切りは文字タイプ(ct)の変化による
• 同じ文字タイプの連続は同じ語と判断する
• 文字タイプ境界では右側の文字タイプの値が大きくなった文字で停止する
• 改行も語の境界と判断（連続する改行をまとめて飛ばない）

コマンド拡張例（m.gann師）

62 ^F ""        ;Line End m.gann;[\] next spc
        ?. (ks&1)?{ (ct<3)?#f :r #d (ct>2+ck)?>r. }
;       (cm++-11)?#f ?{ en[+, &x(we/2) en], #? }
        #f

s==1(文字列入力モード)

• 1語右へ移動

戻り値 r: 変化なし

文字列の終端では何も起こらない。右端でカーソル移動ができなくても戻り値は変わらないので注意が必要だ。戻り値がないのでlx保存比較で判定する。

        (-1){ r=lx, #f (lx==r)?{} }

s==2(コマンドラインモード)

• 1語右へ移動

戻り値 r: 変化なし

終端でカーソル移動ができなくても戻り値は変わらないので注意を要する。入力窓と同様にlx保存・比較が必要となる。

s==3(ファイラーモード)

無効

このコマンドに初期設定されたキー \[-->] が「移動しながら選択」（選択解除トグル）という動作をするが，当コマンドとは関係がない。

s==4(メニュー)

• メニューのキャンセル
• メニューの戻り値として以下の値をrにセットする

戻り値rの内容

• 下位7ビット：コマンド番号10==$0A
• 上位9ビット：フラグやカーソル位置
  • 最上位ビット：特殊キー入力フラグ
  • 次の7ビット：カーソル位置
  • 次の1ビット：コマンド／マクロキーフラグ
  • リードオンリーメニューでは上位オクテットに$FF

s==4(1文字入力モード)

無効