コマンド拡張で学ぶVZマクロ入門 #11

s==0(編集モード)

• カーソルを論理行頭に移動
• 保存された表示ページング量とカーソル位置を初期化

戻り値 r: 常に0

論理行頭で実行しても位置は変化しない。ただし，保存された表示ページング量とカーソル位置を初期化する。ページング保存情報は具体的にどういうことかというと，ファイル先頭に向かって表示ページングを行った際，最後の半端なページング量とカーソル位置が保存されていて，ファイル先頭に到達したのち逆方向に表示ページングを行うときに反映されるという親切な機能がある。しかし場合によっては逆効果を呈することがあるわけだが，#11の実行により保存情報が初期化され，ファイル先頭から定められたページング量になる。

コマンド拡張例

11 ^[<--] "Head[\]"     ;H_ear
        ?. (ks&1)?>>            ;シフト起動で表示行頭
        (lx+lh||ct-2)?#< ?#f    ;連続実行で行頭空白をスキップ
11 ^Q[ [HOME] "" ?. &x(0)

次のマクロはm.gann師のmgann.defからの引用である。

31 ^[<--] ""    ;Line Top (27)          ;[\] #a*3
        ?. (ks&1)?{ #a #a #a. }
        #<

s==1(文字列入力モード)

• 入力窓の左端にカーソルを位置させる

s==2(コマンドラインモード)

• コマンドラインの左端にカーソルを位置させる

s==3(ファイラーモード)

無効

s==4(メニュー)

• メニューのキャンセル
• メニューの戻り値として以下の値をrにセットする

戻り値rの内容

• 下位7ビット：コマンド番号11==$0B
• 上位9ビット：フラグやカーソル位置
  • 最上位ビット：特殊キー入力フラグ
  • 次の7ビット：カーソル位置
  • 次の1ビット：コマンド／マクロキーフラグ
  • リードオンリーメニューでは上位オクテットに$FF

s==4(1文字入力モード)

無効