コマンド拡張で学ぶVZマクロ入門 #66

s==0(編集モード)

表示行数の切替えを行う。

戻り値 r：常に 0

• スクリーンの表示行数を，20行(行間あり)／25行(行間なし)で切り替える。
• 30行BIOS環境対応(NEC-98)：30行の場合は行間あり／なしを切り替える。

関係するオプションは，LC（表示モード）である。

なお，VZがスクリーンの行数チェックを行うタイミングは，以下の3通り。(nifty:FGALPK/14/09463　榊原知氏の情報提供による。)

• 全画面でテキストをオープン・クローズした時（分割画面ではチェックしない）
• コンソールファイルをオープン・クローズした時
• 分割モードを切り替えた時

表示モードは機種に依存しており，編集時の行間空きモードを示す。

NEC-98版

ほぼ公式にサポートされる30BIOS以外の解像度拡張系ソフトウェアを使用するときは，スクリーンの最大行数を指定する。但し，行間空きモードの指定はできない。

IBM-PC版

日本語モード時の最下行予約を指定し，V-TEXT環境で縦行数が50以上の時は最大行数を指定する。

s==1(文字列入力モード)

無効

s==2(コマンドラインモード)

無効

s==3(ファイラーモード)

無効

s==4(メニュー)

• メニューのキャンセル
• メニューの戻り値として以下の値をrにセットする

戻り値rの内容

• 下位7ビット：コマンド番号66==$42
• 上位9ビット：フラグやカーソル位置
  • 最上位ビット：特殊キー入力フラグ
  • 次の7ビット：カーソル位置
  • 次の1ビット：コマンド／マクロキーフラグ
  • リードオンリーメニューでは上位オクテットに$FF

s==4(1文字入力モード)

無効

マクロによる拡張

コマンド拡張の余地はあまりないが，例えばHP200LXでスクリーンモード（フォント）を切り替えるための外部プログラムを呼ぶという拡張が考えられる。以下は，そのサンプルである。

= KL
* m
66 ^KL "" (ks&1)??{ #66 . }
        (s)>?{ >A . >C >B }.
        :A #E >C
        :B #H
        :C "LXVM" #m
        &s mx+,
 :a     (s)?{ (wa)?#[ ?{ wa=wo, (z)?#[ } >a }   ;いつでも編集モード;Tomo
        (t1&wt)?#W (wt[)?{ (wt&2)?wh=lc/2, &#Y(0) } &#Y(0])
        (t)?#W #X #C &d mx-,
*