コマンド拡張で学ぶVZマクロ入門 #61

s==0(編集モード)

文字列の選択複写

戻り値 r：常に0

ヒストリバッファpsの内容をウィンドウで選択・編集してカーソル位置に入力できる。

s==1(文字列入力モード)

無効

s==2(コマンドラインモード)

無効

s==3(ファイラーモード)

無効

s==4(メニュー)

• メニューのキャンセル
• メニューの戻り値として以下の値をrにセットする

戻り値rの内容

• 下位7ビット：コマンド番号61==$3D
• 上位9ビット：フラグやカーソル位置
  • 最上位ビット：特殊キー入力フラグ
  • 次の7ビット：カーソル位置
  • 次の1ビット：コマンド／マクロキーフラグ
  • リードオンリーメニューでは上位オクテットに$FF

s==4(1文字入力モード)

無効

コマンドの利用例

擬似的なポップアップを表示するのに用いられる。VZ騙しのテクニックのひとつで，m.gann師によるものだ。

&s #61 #?

コマンドの拡張例

コマンド#61で出力できるのは検索文字列ヒストリーバッファpsだけである。これを他のヒストリーバッファの文字列を選択複写可能にする拡張例である。なお，「簡易」と称するのは機能のほとんどは#61に依存し，拡張部分はフロント・エンドに過ぎないからだ。

= KAn'ihis.def = by H_ear
簡易ヒストリー
* mad for vz!
1 ^KA "" ?.
        (ks&1)??{ #61. }
        !01 (r<0)?.
        ps[, (r) &> ps=r, #61 &Cr ps],
0:      >?{(pa)(pf)(pw)(px)(pr)(pt)}
* pmenu
1 "KAn'i History",25,6
        "pA アプリケーション"
        "pF ファイル名"
        "pW 一般ワーク"
        "pX コマンドライン"
        "pR リネームワーク"
        "pT タイトルサーチ"
*

通常に起動すると，psの文字列の選択複写となる。シフトキーを押しながら実行すると，pa,pf,pw,px,pr,ptの6つのバッファを選択するメニューが表示される。