コマンド拡張で学ぶVZマクロ入門 #60

s==0(編集モード)

タグ情報の取得

戻り値 r：0=タグ行として取得成功, -1=タグ行ではない

タグ情報とは，一般的に実在ファイルのパス名(ファイル名を含む)及び行位置情報等のことを指すが，このコマンドで取得できるのはパス名とスペースで区切られた十進整数である。また，「長いファイル名」には対応していない。「長いファイル名」とは，Windows以降に導入された8.3を超える文字数のファイル名だけでなく，短くても空白を含むファイル／パス名を含む。

取得されたタグ情報は加工，すなわち行番号情報に'-'を前置してファイル名ヒストリーバッファ(pf)に格納される。

• 取得した文字列は，ファイル名ヒストリバッファ pf に格納される。
• 以下の文字をタグとして取得できる。
  • 文字コード80h-FFh（1byteカナ文字）
  • 2byte文字
  • 1byte英数字
  • 1byte記号「!#$$%^&-_~」
• 存在しないファイルの場合は取得しない。

s==1(文字列入力モード)

無効

s==2(コマンドラインモード)

無効

s==3(ファイラーモード)

無効

s==4(メニュー)

• メニューのキャンセル
• メニューの戻り値として以下の値をrにセットする

戻り値rの内容

• 下位7ビット：コマンド番号60==$3C
• 上位9ビット：フラグやカーソル位置
  • 最上位ビット：特殊キー入力フラグ
  • 次の7ビット：カーソル位置
  • 次の1ビット：コマンド／マクロキーフラグ
  • リードオンリーメニューでは上位オクテットに$FF

s==4(1文字入力モード)

無効

コマンドの使用例

次のマクロは，製品版添付のサンプルVZ.DEF初期導入されたものである。

60 \[F10] ""    ;TagJump
        ?.
:A      #60 (r)?{ #x (r)?. >A }
        #x #O #e #m
        (s)?{ #[ #[ >A }