コマンド拡張で学ぶVZマクロ入門 #57

s==0(編集モード)

直前の置換の再実行

戻り値 r：置換した文字列の数

s==1(文字列入力モード)

無効

s==2(コマンドラインモード)

無効

s==3(ファイラーモード)

無効

s==4(メニュー)

• メニューのキャンセル
• メニューの戻り値として以下の値をrにセットする

戻り値rの内容

• 下位7ビット：コマンド番号57==$39
• 上位9ビット：フラグやカーソル位置
  • 最上位ビット：特殊キー入力フラグ
  • 次の7ビット：カーソル位置
  • 次の1ビット：コマンド／マクロキーフラグ
  • リードオンリーメニューでは上位オクテットに$FF

s==4(1文字入力モード)

無効

マクロでの使用例

個数不定で連続する文字／文字列の削除

連続する空行の削除や，空白類の整理に利用できる。特に正規表現で削除できない改行を含む文字列を，簡単に整理することができる。

57 ^QO ""
        ?.
        #56 "\n\n\n" #m "\n\n" #m "ay"
 :L     (r)??.
        #57 >L

上記は2行以上の空行を整理して，空行は1行のみとする例である。もしも空行をすべて削除するなら「\n\n」→「\n」とすればよい。改行をすべて削除してしまうと後が大変かもしれないので，ヌル置換は勧めない。そのような必要がある場合は，ブロック指定を前提にするのがよいだろう。

なお，ラベルジャンプで擬似ループにしているが，ラベルジャンプが嫌いなら次のように無限ループの脱出手法を利用するとよい。

        (-1){ #57 (r)??{} }

#57により置換を重ねた場合に置換した文字列数を明示するには，ループの内部でrを加算してゆく必要がある。

        a-,
        #56 "\n\n\n" #m "\n\n" #m "ay"
        a+=r,
        (-1){ #57 a+=r, (r)??{} }
        &m("%u",a)