コマンド拡張で学ぶVZマクロ入門 #55

s==0(編集モード)

検索文字列の設定

戻り値 r：常に 0 （ただし，入力窓を閉じた時に r が変化する。）

s==1(文字列入力モード)

無効

s==2(コマンドラインモード)

無効

s==3(ファイラーモード)

無効

s==4(メニュー)

• メニューのキャンセル
• メニューの戻り値として以下の値をrにセットする

戻り値rの内容

• 下位7ビット：コマンド番号55==$37
• 上位9ビット：フラグやカーソル位置
  • 最上位ビット：特殊キー入力フラグ
  • 次の7ビット：カーソル位置
  • 次の1ビット：コマンド／マクロキーフラグ
  • リードオンリーメニューでは上位オクテットに$FF

s==4(1文字入力モード)

無効

マクロによる拡張

FEP(IME)の制御／自動前方・後方検索

シフト起動により，起動前のFEPの状態にかかわらずFEP制御を行い，日本語がすぐに開始できるように拡張する例である。その他，検索文字列を設定次第検索を開始する，前方検索で見つからないときに自動で逆方向の後方検索を実行する，等，いくつかの機能を統合させた例でもある。

;= ^QF.def = H_ear mp0常用者のいきなり検索・次検索
55 ^QF "" ?.
;       k20&ks,                         ;以前は98/PC両用にk20&ks
        mp[, (ks&1)?{ &j(10) }
        #F &Cr &j(-1)
        (r)?{ mp], . }
        &s (ks&4)?#r ?#c >01            ;^Mで後方から検索
35 ^R "" ?. (ks&1)??{ #r . } c-, >00
36 ^C "" ?. (ks&1)??{ #c . } c+, >00
0:      &s mp[=2, &o(#r+c) >>
1:      (r)?{ &o(#c-(cm-35)) &b(2) } mp], &d
        (r)?{ &m(19) }
           ?{ &m("%c",cm+'÷' ) }       ; ▲▽ (59:^_)('∞':↑↓)
;------ end of ^QF.def ------

なお，自動検索の場合，元のカーソル位置からどちらに向かって検索したかわからないと「此処は何処？」という状況に陥る場合もあるので，どちらに向かって移動したのかも表示する。