コマンド拡張で学ぶVZマクロ入門 #32

s==0(編集モード)

表示1行スクロールダウン

戻り値 r：0: 正常終了（スクロール），-1: ファイルの最終行

スクリーン上のカーソルY位置はそのままで，テキストのカーソル表示位置が下方向に移動する。テキストの表示が上方向にロールアップする。テキストの最終行がカーソル行に到達した状態でスクロールが停止し，rに-1を返す。

s==1(文字列入力モード)

無効

s==2(コマンドラインモード)

無効

s==3(ファイラーモード)

編集モードとほぼ同じ。
「-- <End of Dir> --」を表示した状態では，ファイラーカーソル位置が下方向に移動する。（FM+8で指定可能なカーソルの循環はしない）

s==4(メニュー)

• メニューのキャンセル
• メニューの戻り値として以下の値をrにセットする

戻り値rの内容

• 下位7ビット：コマンド番号32==$20
• 上位9ビット：フラグやカーソル位置
  • 最上位ビット：特殊キー入力フラグ
  • 次の7ビット：カーソル位置
  • 次の1ビット：コマンド／マクロキーフラグ
  • リードオンリーメニューでは上位オクテットに$FF

s==4(1文字入力モード)

無効

マクロによる拡張

上村郁夫氏の他画面スクロール

50 ^T ""        c=#r, >01       ;Ikuo
50 ^V ""        c=#c, >01
50 ^[UP] ""     c=#w, >01
50 ^[DOWN] ""   c=#z, >01
01:     (s)?. (wt)??{ &o(c) . }
        &s #W &o(c) #W
        (ks&1)?&o(c) &d         ;Togather

画面分割状態で，参照画面側をスクロールする。シフトキーを押しながら実行すると，カレントのテキストと参照するテキスト同時に同じ行数スクロールする。左右分割で比較しつつ編集する場合に便利な機能を提供する，上村氏の初期の小品である。