コマンド拡張で学ぶVZマクロ入門 #69

s==0(編集モード)

テキストの比較を実行する。

戻り値 r：0=一致, -1=相違あり

表テキストと裏テキストのカーソル位置以降を比較する。相違があれば、その箇所までカーソルが移動する。相違がなければ，「一致しました」とメッセージラインに表示し，カーソルは移動しない。

v1.6 で戻り値を返すよう拡張され，相違があれば真（1），一致すれば偽（0）が r に格納されるため，マクロ中で使用した場合に r の値に応じて処理を選べるようになっている。

カーソル位置以降で最初の相違点に停止するという機能のみ持つので，複数の変更箇所が想定されるテキストを全体的に調査したい場合は，FC コマンド等の外部ツールを使用することになる。製品版のVZFL.defには，アスキーまたはバイナリそれぞれのモードでファイル比較を実行するためのアイテムが，実行メニューのサンプルとして用意されている。

そのほか，比較開始位置を自動調整する拡張マクロもあるので，自分の用途に適合しているか試してみるのもよいだろう。

s==1(文字列入力モード)

無効

s==2(コマンドラインモード)

無効

s==3(ファイラーモード)

無効

s==4(メニュー)

• メニューのキャンセル
• メニューの戻り値として以下の値をrにセットする

戻り値rの内容

• 下位7ビット：コマンド番号69==$45
• 上位9ビット：フラグやカーソル位置
  • 最上位ビット：特殊キー入力フラグ
  • 次の7ビット：カーソル位置
  • 次の1ビット：コマンド／マクロキーフラグ
  • リードオンリーメニューでは上位オクテットに$FF

s==4(1文字入力モード)

無効

マクロによる拡張

非常に使いやすい拡張マクロが作成されており，代表的なものは星野光氏の「CmpTxt.def　テキスト比較マクロ」である。
そのほか，上村郁夫氏の「KX.DEF　拡張・テキストの比較」等があるので，好みで使い分けるのがよいだろう。