コマンド拡張で学ぶVZマクロ入門 #51

s==0(編集モード)

スタックの消去

戻り値 r：常に0

関係するコマンド関数：&#51(p)

s==1(文字列入力モード)

無効

s==2(コマンドラインモード)

無効

s==3(ファイラーモード)

無効

s==4(メニュー)

• メニューのキャンセル
• メニューの戻り値として以下の値をrにセットする

戻り値rの内容

• 下位7ビット：コマンド番号51==$33
• 上位9ビット：フラグやカーソル位置
  • 最上位ビット：特殊キー入力フラグ
  • 次の7ビット：カーソル位置
  • 次の1ビット：コマンド／マクロキーフラグ
  • リードオンリーメニューでは上位オクテットに$FF

s==4(1文字入力モード)

無効

マクロによる拡張

コマンド#51はマクロでは使用せず，コマンド関数 &#51(p) （テキストスタッククリア）を使用することが強く推奨される．p は kp（テキストスタックエンドオフセット）に対応したオフセットアドレスを指定する。指定するのはオフセットアドレスだが，セグメントkz（テキストスタックのセグメント）を指すと解釈される。コマンド#51と等価にするには0を引数にして&#51(0)を実行する。

テキストスタックの構造

コマンド関数&#51(p)が用意されている理由は，テキストスタックの構造及びスタックの性質から想像することができる。&#51(p)はテキストスタックのエンドオフセットを任意の位置に変更するコマンド関数であるが，任意の位置とは言っても出鱈目な値を指定できるわけではない。

裏機能を持たせるm.gann師の拡張例

51 ^KY ""       ;Gone to.       m.gann/del stack
        (ks&1)?mg..-3=pu-bc, ?&#51(0)

通常実行でテキストスタックの初期化を実行し，シフト実行で削除バッファの初期化を実行する。