耳より正規表現入門

VZユーザーのための，VWXによる正規表現利用のてびき
初出：nifty:FGALDC/MES/13/09142〜 (2002/06/18〜2002/07/21)

第６回　　メタキャラクタの使い方　(3) + (プラス)

『+』はけっこう馴染みやすいメタキャラクタでしょう。『＊』をマスターしていれば，何も問題ありません。『＊』だけでは相当面倒なものになってしまう記述も，『+』を使えば非常にすっきりと書くことができます。

『＊』の解説で述べたように，『+』も直前の正規表現を修飾するメタキャラクタですから，単独で使うことはできません。

『+』は次のように使用します。

\s\s+

２個以上連続したスペース

\t+

タブコードの並び

･+‥････

Emmett式デリミタ（所謂半角カタカナの繰り返しに２点リーダがひとつ混ぜてあるデリミタです）

しばしば登場するのが.+という書き方で，検索するとそれこそ１文字ごとにカーソルが移動します。マッチしている部分はカーソル位置から改行までまるごとです。

あらゆるものにマッチしたら，そもそも検索にならないじゃないか！

う〜ん，仰せの通りです。(^^ゞ

（うう，反論できないなんて，なんてへっぽこなんだ。）

でも，確かにもっとも頻繁に使われる表現なんですよね。

その理由は宿題にしておきましょうか。(笑)

いずれにせよ，『+』は『＊』の拡張ですから，それほど説明の必要はないでしょう。『＊』が使えれば『+』も問題なく使えるはずです。