VZユーザーのための，VWXによる正規表現利用のてびき
初出：nifty:FGALDC/MES/13/09142〜 (2002/06/18〜2002/07/21)
それでは実際に正規表現の構文を組み立ててみましょう。
数字はどうやら１桁か２桁におさまるようですね。それも，章は１桁でおさまり，節と項は２桁あるようです。この程度の構造はテキストから読み取ることができるでしょう。
1 章の標題
章は必ず行頭から存在し，第0章はありません。
^[1-9]
全角スペースがタイトルの直前にあり，標題は文字種が混在します。
.+
標題は本文につながっていませんのでその行は終了します。
$
まとめると，これで章だけの標題が抽出されます。
^[1-9] .+$
← 実際にこのテキストを対象にやってみましょう
章は必ず出現するので，この部分は絶対に必要です。
2.3 節の標題
章だけの場合には付かないピリオドが，節の数字の直前に付きます。
ピリオドの有無に関係なくマッチさせるには，『』を使います。
\.?
節の数は２桁になるかもしれませんし，章の標題には現れません。
[0-9]*
まとめると，\.?[0-9]*となります。
章から節までをまとめると，章と節の標題が抽出されます。
^[1-9]\.?[0-9]* .+$
← 実際にこのテキストを対象にやってみましょう
3.4.10 項の標題
項の標題の形式は，節の形式とまったく同じです。
すべてをまとめると以下のようになります。
^[1-9]\.?[0-9]*\.?[0-9]* .+$
このようにアンダーラインやマーカーなどを引いてみて分けて考えると，比較的単純な構造であることがよくわかりますね。実際にこのテキストを対象にやってみてください。