多機能リターン

作者： 上村　郁夫

　多機能リターンとは言っても、[CR]をマクロキーに使うと、なにかと差し障りがあります。[SHIFT]+[CR]も同様。ここは[CTRL]+[CR]で決まりでしょう。

　●空のインデントを自動的に削除
　VZのオートインデント機能でときどき不便に感じるのは、見出しや段落を空行で区切るときです。

　【STEP 1】
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│　以下、OUTLAWを使いこなすための注意点、コツ、マクロに関する一般的な話など述
│べます。興味のある方は読み進めてください。↓

　和文を入力するときには、段落の先頭に全角空白を１個をおくのが一般的です。カーソルが改行マークにある状態で[CR]を打つと、そこへ新しい改行マークを挿入して、元の改行マークといっしょに次の行へ移動します。「Ej+」（全角スペーースのオートインデントON）の設定なら、前の行頭にある全角空白に呼応して、全角空白が出現します。カーソルは改行マークにあります。

　【STEP 2】１回目の[CR]
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│　以下、OUTLAWを使いこなすための注意点、コツ、マクロに関する一般的な話など述
│べます。興味のある方は読み進めてください。↓
│　↓

　ここから新しい段落を書き始めるのであれば好都合ですが、ここで空行を１つおくとしたらどうでしょう。たとえばパソコン通信では、画面にぎっしりと文字が詰まるのを避けるために、段落の区切りで空行を挿入する方法がよく使われます。論文で章節がかわるとき空行をいれたいこともあるでしょう。
　そのまま[CR]を打つと、またオートインデントが働きます。

　【STEP 3】２回目の[CR]
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│　以下、OUTLAWを使いこなすための注意点、コツ、マクロに関する一般的な話など述
│べます。興味のある方は読み進めてください。↓
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│　↓

　ここから新しい段落を書き始めることになります。

　【STEP 4】全角空白と改行だけの行が残る
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│　以下、OUTLAWを使いこなすための注意点、コツ、マクロに関する一般的な話など述
│べます。興味のある方は読み進めてください。↓
│　↓
│　理解を深めるために、OUTLAWの動作原理を簡単に説明します。↓

　全角空白と改行だけの行が気になりませんか？　こういう状態にならないように、最初のオートインデントの時点で[←]で行頭に移動して、[SHIFT]+[CR]で正真正銘の空行を挿入して、[→]で改行に移動して、次の段落を書き始める……という手順は不自然です。[CR]を打って次の段落に移行するという手順は、我々のなかに深く根づいています。

　【STEP 5】こうなってほしい
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│　以下、OUTLAWを使いこなすための注意点、コツ、マクロに関する一般的な話など述
│べます。興味のある方は読み進めてください。↓
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│　理解を深めるために、OUTLAWの動作原理を簡単に説明します。↓

　RET.DEFなら、【STEP 1】または【STEP 2】から、[CTRL]+[CR]一発で【STEP 5】の状態になります。


　●簡易桁折り
　カーソルが段落の途中にある場合、72桁目（正確には画面横幅から８をひいた位置）で桁折りをおこないます。


　【STEP 6】カーソルは「注」にある
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│　以下、OUTLAWを使いこなすための注意点、コツ、マクロに関する一般的な話など述
│べます。興味のある方は読み進めてください。↓


　【STEP 7】[CTRL]+[CR]で簡易桁折り
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│　以下、OUTLAWを使いこなすための注意点、コツ、マクロに関する一般的な話な↓
│ど述べます。興味のある方は読み進めてください。↓


　●ファイルの最後をオープン

　ファイラーで[CTRL]+[CR]でファイルをオープンすると、カーソルが最後へジャンプします。（複数オープンの場合は最後に選択したファイルだけ）

        (s)?.
        #_
;       &Zs("siori") (r)?? &z("siori") >*

　これを以下のように書き換えると、ファイルをオープン後にSIORI.DEF（本書で紹介・収録）が動いて、栞をはさんだ位置へジャンプします。

        (s)?.
;       #_
        &Zs("siori") (r)?? &z("siori") >*

　ファイルをクローズするときには、SIORI.DEFの[ESC][Z]（栞をはさむ）を使い、ファイルをオープンするときには、RET.DEFの[CTRL]+[CR]を使えば、前回編集していた位置へ一発で戻ることができます。
(「Ｖｚマクロコレクション２」所収)
download 
======== ret.def ======== by I.Kamimura
* M
89 ^[CR] "多機能リターン"
        ?? {
        (ct<2)? { &s #s (ct!=2) #d ? #m #16 #d #n #u &d #?. }
              ? { &x(we-8) ei[-, ej[-, #m ej], ei],. }
        }
        (s!=3) #m ?.
        (s)?.
        #_                                      ;★ファイルの最後
;       &Zs("siori") (r)?? &z("siori") >*       ;☆前回クローズ位置

;*
;======== End of ret.def ========